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本家・神脳味噌汁「世界」超ジードXV開拓日誌劇場ゾーンVANISHING LINE娘

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ジーッとしててもドーにもならねぇ!ほんけ・かみのみそしるざ・わーるどきゅーすーぱーじーどぜのばーすかいたくにっしげきじょうぞーんばにしんぐらいんむすめ

愛情

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鬼平犯科帳感想。
いよいよ最終回はおまささんの過去の恋の決着編。


・鬼平犯科帳
最終話
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盗賊:狐火の勇五郎(二代目)


ある夜、おまさは昔の恋人、狐火の勇五郎の息子である又太郎(声:山寺宏一)のことを思い出す。
その頃、江戸では「狐火」の札を残した畜生働きが横行していた。

先代狐火の勇五郎はすでに亡くなっていて、又太郎が跡を継いでいるはずである。
しかしおまさはこの畜生働きが又太郎の仕業とは思えなかった。

とにかく密偵として事件を追うおまさ。狐火の勇五郎にはもう一人の息子、文吉(声:矢尾一樹)がいたことを思い出し、そちらが今回の狐火の勇五郎なのではないかと考えるおまさ。

おまさは狐火の勇五郎をよく知る男である源七(声:坂口哲夫)を訪ね、情報を得ようとする。
しかしやはり二代目を継いだのは又太郎らしい。しかも今彼は江戸にいるという。

そこに粂八と彦十がやって来て…。


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<この回この台詞>
「時代がどうとか人がどうとかじゃねぇ。てめぇがどう生きたいか、どんな人間でありたいか。
そういうことだろ。」
―又太郎、二代目狐火の勇五郎

<今日の一枚>
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火事だっつーのになんかトボけた雰囲気の江戸の人達。
余裕ッスね。


<ポイント>
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○物語
・男と女、兄弟、様々な愛と憎しみが渦巻く物語。
・鬼平最終回!ってのに鬼平さん今回あんま活躍してないぞ。
・正直、30分でやるにはもったいなさすぎるお話。

○おまさの恋
・かつての恋と密偵としての使命に悩むおまささんの戦い。
・10年前、又太郎に告白して振られていたおまささん。平蔵に惚れてたり又太郎に惚れてたり、結構恋多き乙女だったのね。…乙女?
・又太郎がこんなことするはずがないと語るおまささん。今回おまささん物凄く感情的だな。
・又太郎を信じ捜査をするおまささん。思い込みが強すぎるぞ。裏切られるオーラがぷんぷんとするぞ。
・源七を訪ねるおまささん。源七、足洗ってたんだ、
・狐火の跡を継いだのは又太郎、しかも江戸に来ていることを知り愕然とするおまささん。色々話していたけど、店の中に引き込みのおせんがいたことに気づきなさいよ。顔なじみじゃねぇのか。
・狐火の一味に襲われるおまささん。寝間着姿がなんかエロいぞ。薄着ではだけているのがそそられるぞ。又の中身見えるぞ。
・襲ってきたチンピラの顔を切り裂くおまささん。すげぇ斬り方したな。しかも影規制なしで。
・又太郎と再会したおまささん。又太郎が真のお盗めをする本格の盗賊のままであったことに安堵の笑み。まぁ、盗賊って時点であんま喜んじゃダメなんだとは思うけどな。
・文吉を鬼平に任せることを提案するおまささん。さりげなく上司のステマをするスタイル。
・又太郎の想いを知り、協力することにしたおまささん。仕事より愛を選んだな。
・長年の想いを又太郎と交わすおまささん。ヤったな。
・又太郎だけでなく、文吉も自分に惚れていたことに驚くおまささん。モテる女は辛いな。今回は色んな意味で。
・又太郎を「二代目狐火の勇五郎」ではなく「狐火の勇五郎」を追っていたただの商人と語るおまささん。鬼平相手に大した胆力だな。
・文吉を「本物の二代目を殺し、その名を騙っていた偽物」と言うおまささん。これで「二代目」である又太郎は存在しなくなり、「狐火」の名も汚されずに済むわけか。
・二代目狐火の勇五郎は死んだ。文吉はその名を騙った偽物。このくだり第一話で粂八も似たようなこと言ってたよな。
・事件が終わり、上方に帰った又太郎が病気で死んだことを知るおまささん。雨の中、号泣…。長い恋はあっけなく、切ない終わりを迎えました。
→でぇじょうぶだ!きっといい人見つかるさ!

○盗賊を追う男達
・悪い奴は許さない!相手が誰であろうと追いかける男達。
・畜生働きをする「狐火」を憎んでも飽き足らない平蔵。ものすっごく怒ってるのね。
・たとえおまささんと肌と肌を合わせた男であっても悪党を許すわけにはいかないと語る平蔵。何で又太郎さんとおまささん、すでにヤっていることになっているんですかねぇ。
・又太郎を信じるおまささんに、年月は人を別人のように変えると言う粂八。血頭の丹兵衛のこと思い出しているんだろうな。
・何だかんだ又太郎のことは平蔵に言ってくれるという彦十。おまささんとも親しい仲だったからこういうところ融通が利くんだろうな。
・「火事だ!」と叫んで人を呼ぶことでおまささんたちを助ける彦十。しかし出てきた人達、すっごくユルい雰囲気だな。一応「火事」って言われてるんだからもうちょい慌てなさいよ。
・人々がちょっと慌て始めたところでおまささんを見失う彦十。ダメじゃねぇか。
・消えたおまささんのことを報告する粂八と彦十。彦十、おまささんのフォローもしっかりしてるな。
・おまささんが又太郎と旅籠から出てきたことを見かけた賭場のおっさん。下衆の勘繰りをするな。嬉しそうな顔をするな。
・狐火一味にも旅籠のことを話してしまっていたおっさん。でも、その後二人がおせんの後を追っていたことを考えると案外計画通りなのかも。
・又太郎とおまささんのピンチ、そこに鬼平見参!粂八のこの嬉しそうな顔!
・「火盗改、長谷川平蔵である!」…イヨッ!千両役者!
・襲ってきたチンピラの腕をぶった斬る平蔵。影規制もへったくれもなくザックリきったな。
・「ただの商人」である又太郎をそのまま見逃す平蔵。「江戸に来てはならぬ」と言ったあたり、本当は気づいていたんだろうな。

○狐火の愛
・ある目的で江戸にやって来た男の心の中に燃えるもの。
・又太郎の中の人は山ちゃん。「DB超」のビルス様とか「劇場版オーブ」のサデスやってる人。
・10年前、仲間内の恋愛はご法度と言うことでおまささんを振っていた又太郎。逃げるシーン凄くヌルヌル走ってたな。
・源七に姿を見られていた又太郎。真っ先におまささんの所に行っていると思われているあたり、結構バレバレだったんだろうな、二人の仲。
・おまささんのピンチに屋根からライダーキック仕掛ける又太郎。足すっごくバタバタしてたな。
・又太郎が江戸に来たのは畜生働きをする文吉を捕まえること。ここまでなら普通だけど、その後「一から教育し直す」って滅茶苦茶お人好しじゃあねーか。相手畜生働きの凶賊だぞ。
・又太郎は4年間、三箇条を守ったお盗めを1回やったきりだった。4年で1回は少なくねぇか?
・あくまで自分の弟のことは自分で始末をつけるという又太郎。弟は可愛いんだな。
・おまささんと一夜を共にする又太郎。おまささん、ひでぇキズモノにされちゃったけど、まぁ、いいか。
・おせんを追い、狐火一味のアジトにたどり着いた二人。おまささんの決意を笑顔で和らげ、一人文吉の元へ。ちょいちょいいい人感出してるなこの人。
・文吉と盗人の生き様について語り合う又太郎。又太郎、職人肌の盗人で、儲けよりも己の生き方を重視するロマンチストか。
・文吉の罠にはまる又太郎。あれだけの盗賊と渡り合えるあたり結構強いぞ又太郎。
・逃げた文吉を捕らえ、最後は自らの手で「ケジメ」を付けた又太郎。本当は殺したくなかっただろうにな。
・上方に帰った又太郎。そのまま流行り病であっけなく死亡。最後の言葉はおまささんの幸せを願うもの。おまささんの恋、哀しい幕切れと相成りましたとさ。

○狐火の憎
・ある目的で江戸にやって来た男の心の中に燃えるもの。
・文吉の中の人は矢尾一樹さん。「ワンピース」のフランキーや「ZZガンダム」のジュドーの人。
・「狐火」の札を残して畜生働きを働く「二代目狐火の勇五郎」。先代とはエライ違いだ。
・兄又太郎は妾の子、弟文吉は正妻の子。先代、何面倒くさい家族関係作ってらっしゃりやがるんですか。
・女巡礼者に化けた引き込みを店の中に忍び込ませ、それで仕事をする狐火一味。昔から悪い人達はいろんな方法を思いついてやがるんですね。
・源七を襲う狐火一味。昔の仲間も襲うとかひでぇ連中だな。
・おまささんを襲おうとするも逃げられる狐火一味。二代目、仲間の扱いが雑だぞ。
・ここで矢尾さんボイスで喋ったことで二代目狐火の勇五郎が又太郎ではなく文吉だってわかるようになっているんだな。
・二代目勇五郎の正体は文吉。腹違いとはいえ兄弟似ている顔なのは多分二人とも父親似だからだ。
・おまささんを又太郎用の人質にする文吉。でも、この後の台詞を考えるに、おまささんを又太郎から奪ってやろうって考えもあったんだろうな。
・文吉が又太郎と袂を分かったのは又太郎が妾腹なのに狐火の名を継いだことと三箇条を真面目に守るお盗めが気に入らなかったから。まぁ、4年に1度だもんな。
・「お頭」じゃなくて「二代目」と呼ばれることにこだわる文吉。「二代目」の名は文吉にとって特別だったんだな。
・おせんから二人のことを聞き、沸き立つ部下たちを制する文吉。わざと二人に追跡させたのか、それとも二人ならおせんに気づかれずに後を追ってくることをわかっていたのか。
・又太郎と盗人の在り方について語り合う文吉。本格の仕事って手間暇かかる上に儲けも少ないのか。そりゃ急ぎ働きの連中も出て来るよなぁ。
・「犯さず」「殺さず」「貧しき者からは盗らず」…最後の一個は守る盗賊多そうだけどな。貧乏人からは金盗れないし。
・盗賊としての生き方を語る又太郎に対し、今まで恵まれてこなかった自分の運命への想いを吐露する文吉。今までずっと我慢してきた辺り本当は兄ちゃんのことも好きだったんだろうな。
・実はおまささんのことも想っていた文吉。仲間同士の恋愛はご法度…てか又太郎、おまささんとの仲バレバレじゃねーか。
・運命を受け入れてきた文吉。しかしこのままだと一生負け犬になるととうとう決起。とうとう今までの我慢が爆発しちゃったのか。色々大変だったのね。
・控えていたチンピラ達。二人の襲来を予想してあらかじめ準備していたんだろうか。
・鬼平の名にビビることなく襲ってくる狐火一味。普段上方にいるから江戸の鬼平の恐ろしさがいまいちわかんなかったんだろうな。
・追いかけてきた又太郎に降参する振りをして短刀で刺そうとするも切り返されて自らの胸を刺した文吉。インガオホー。
・最後まで兄貴に敵わなかった文吉。最後に「二代目」と呼んだ当たり、死ぬ前になってやっと素直になれたんだな。こうしてみると、結構可哀想な奴だったな。


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<一言>
終わった…けど、なんか最終回っぽくない終わり方だったな。
二期あるかな。

ちなみに池波先生の代表作「仕掛人・藤枝梅安」「剣客商売」もアニメ化希望の声が高まっているそうです。







<鬼平犯科帳 終>


<総評>
・名作「鬼平犯科帳」のアニメ化ということで色々言われていたけど、蓋を開けてみれば傑作じゃねーか。
・元々のストーリーが良いというのは言うに及ばず、それを30分でしっかり纏め、魅せたのがお見事。
・笑いあり、涙あり、江戸っ子の心意気あり、色んな輝きを持つ珠玉のエピソードで毎週楽しませてくれました。
・萌えとか腐とかそういうのに一切媚びず、それでいて高い評価を集める硬派な逸品。
・若くてイケメンな平蔵には色々言われていましたが、そのおかげで平蔵の粋でお茶目でチョイ悪なところが映えていたような気がします。
・原作ストックはまだまだいっぱいあるし、もしかしたら二期、三期の可能性も…?
・しかしヘルマン、エマ、レオン、メンドーサ、道満と見事にアニメ牙狼キャストが揃ってたなw。次はぜひ残りの王子、ラファエロ、ララ、金時、赫夜も!

ベストエピソード:「谷中・いろは茶屋」
一番笑った瞬間:「奥様がいなくなった瞬間に酒を飲み始める平蔵と左馬」
一番驚いた瞬間:捕まってヤられるおまささん
一番泣いた瞬間:「救われた音松」「泥鰌の和助の最期の復讐」
好きな盗賊:伊砂の善八
好きな火盗改:木村忠吾





by U2Z-GEKIDAN | 2017-04-05 21:32 | 悪憎滅劇

by 激団死鬼