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本家・神脳味噌汁「世界」超ジードXV開拓日誌劇場ゾーンVANISHING LINE娘

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ジーッとしててもドーにもならねぇ!ほんけ・かみのみそしるざ・わーるどきゅーすーぱーじーどぜのばーすかいたくにっしげきじょうぞーんばにしんぐらいんむすめ

沈黙は金

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復活のネオ・ウルトラQ感想!
今回は人の愛と悪意に振り回される完璧なロボット達の悲劇。


・ネオ・ウルトラQ
第五話
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登場:人造人間エピゴノイド


南風原と絵美子は正平を連れ、人造人間エピゴノイド達が暮らすというある別荘にやって来た。
エピゴノイドは科学者、田所博士(演:日野陽仁)が愛を研究するために作った人造人間であり、人の気持ちを完璧に察することが出来る超KY(読める方)のロボットだった。

エピゴノイド達のサービスに驚きながらも、その真実を知り正平は不満を覚えるが、南風原と絵美子はそれぞれの目的のためエピゴノイド達に接触する。


果たしてエピゴノイド達が抱える秘密とは。そして、彼らの願いとは…。


<この回この台詞>
「わずか7%らしい。残りの38%は口調、55%は身振り手振り…
コミュニケーションにおける言葉の役割は驚くほど少ない。」
―南風原仁、心理カウンセラー

<今日の一枚>
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研究のためとはいえ、男女のエピゴノイドを縛り付けて愛を生み出そうとする田所博士。



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○物語
・愛と悪意に振り回された完璧なロボット達の悲劇。
・愛はどこから生まれるのか。そして言葉とは何なのかを考えさせられる回。
・人の心を完璧に理解するロボット。彼らが望むものとは…。

○心ある人々
・エピゴノイドを追いかける三人。
・のっけからタイヤコウカーン!の三人。正平君、はしゃぎ過ぎだw。あと手伝えw。
・エピゴノイドの取材をしていた絵美子ちゃん。エピゴノイド、結構有名だったのか。…ってか、商品として売られていたからな。
・完璧に自分のことを理解してくれる男性って理想そのものと言う絵美子。いや、お互いわからない中で落としどころを見つけていくのも恋の楽しみ方って奴だと思います。
→だから、そんな駆け引きを楽しみたい方、募集しております(笑)。
・エピゴノイド開発者、田所博士の息子からエピゴノイド回収の依頼を受けた南風原さん。田所博士とは知り合いだったのだろうか。愛を研究していた田所博士だから心を取り扱う南風原さんとも関わりあったのかもな。
・正平君は事情を隠されて来た。ネタバレの後、ちょっと怒ってました。
・エピゴノイド達のサービスに満足げな正平君。単純そうだから心を読むのはそんな難しくなさそうだな。
・正平君の追及を避けるため、コミュニケーションにおける言語の割合の話で誤魔化す南風原さん。身振り手振り55%か。ボディランゲージ最強だな。
・エピゴノイドの声を聞きたい正平君。心を察することが出来ても、言葉にして聞きたいってこと、あるよね?
・エピゴノイド達が人間でないことに気づいた正平君。意外と察する能力高いな。
・エピゴノイド達が人造人間だということに気づいた後も優しく接する正平君。根っからの善人か。
・エピゴノイド達を人造人間と割り切り、活動を続けることが必ずしも幸せではないと考える絵美子。由利子ちゃんと比べてかなりドライな性格だな。
・言葉にして、田所博士を殺したかどうか尋ねる絵美子。しかし質問して、疑って、それを指摘されたら逆切れして…ヴァルカヌス星人の時と言い、この人結構独善的なところあるよね。
・「言葉」ではなく自分の「心」を察させることで言いたいことを伝える南風原さん。心を読むエピゴノイドにとって最も真っ直ぐ想いを伝える方法ですね。
・エピゴノイド達の願いを知った南風原さんは春彦に掛け合ってみることに。そして、メリとハルオも他の仲間達と相談することに。この時、お互いは何を思っていたのか…。

○心に翻弄される人々
・エピゴノイドを通じて愛を探し続けた人々。
・エピゴノイドを夫として共に暮らしてきたお婆ちゃん。消えてしまった彼について、同じ時を過ごせないことを理由にそれでよかったのかもしれないと言う。深い。
・エピゴノイドを恋人にする…子供は作れるんだろうか。
→人造人間17号、18号方式ならワンチャン。
・エピゴノイドを開発した田所博士。リアクションを見るに、結構俗物ですね。
・すでに死んでいた田所博士。エピゴノイドは頷いていたけど、何を言いたかったのか…。
・南風原さんにエピゴノイド回収を依頼する田所博士のご子息、春彦。自分で行かなかったのは、多分行って失敗したんだな。
・父の遺志を受け継ぎエピゴノイド達の研究をしていたという春彦。そしてエピゴノイド達を父の形見のような物と言い、オーバーホールする義務があると熱く語るけれども…あっ(察し)。
・愛のため、エピゴノイドを研究していた田所博士。互いの心を察することが出来れば完璧な愛の形が見える…正直、やっていて疑問に思わなかったんだろうか。
→高見沢俊彦曰く、「愛とは互いを求め許しあい、己のすべてをぶつけ合うこと」だそうです。
・「私が復讐に人生を捧げると思いますか?」…多分、これは本当だろうな。

○心なきロボット
・全てを察する超KY(読める方)ロボット。
・元々愛の研究のために作られた最強のあっ(察し)ロボットだったエピゴノイド。完璧すぎると逆にムカつかれない?
・その後商売のために何体か作られ販売されていたエピゴノイド。まぁ、実際研究のためにお金も必要だっただろうからねぇ。
・エピゴノイドは突然姿を消していた。販売して5年…元は取れたと言うべきか。
・正平君が「オムライス」を頼んだ後、「カツカレー」に心変わりすることを見越してカツカレーを用意していたエピゴノイド。ジョセフみたい。
→「お前は次に「僕カツカレー頼みました?」と言う…。」
→「僕カツカレー頼みました?…ハッ!」
・エピゴノイド達は田所博士の住んでいた屋敷を買い取って住み着いていた。お金の出どころとかちょっと気になるぞ。
・エピゴノイドのオリジナル、メリとハルオ。ハルオはともかく「メリ」と言えばウルトラの母も本名「メリー」。
・エピゴノイド達の電池はあと数か月で止まる。電池の寿命とは…独特な死因だな。
・愛の研究をするメリとハルオ。プレゼント、キス、そしてぐるぐる巻き。ぐるぐる巻きは絶対意味無いと思うぞw。
・「愛」は互いが「わからない」ことが前提となっている。だからこそ、全てが「わかる」メリとハルオには愛を生み出すことが出来ない。完璧であるからこそわからないものがある…深い。
・エピゴノイド達が人々の所を去ったのは人々の悪意をずっと覗き続けていたから。ブレザレンといいヴァルカヌス星人といいマーラーといい、ネオQは人の心の悪意絡みのネタが多いな。
・人々の悪意に耐えられず去っていったエピゴノイド達。完璧なKY(読める方)ロボもその心そのものは完璧ではなかったか。
・あ、喋れるんですね。
・自分達が田所博士を殺したかという質問について、「たとえどう答えても絵美子は自分達が殺したと考えるから答える意味がない」と言うメリとハルオ。確かに、結局のところ何を言っても相手がどう感じるかが全てですからね。
・南風原さんの心を読み、自分達の欲しいものを伝えるメリとハルオ。それは、完璧な心を持つ自分達にはない、「不完全な心」…。
・お互い愛し合うため、不完全な心を求めたメリとハルオ。つまり、二人ともお互いのことが好きだったってことじゃないか。それが「愛」だよ…。
・去って行く南風原さん達。そして、残されたのは沈黙し、完全に言葉を失った者達…。

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<次回予告>
隊員「ウワァクッセェ!」
ゼーデガン「すんません、臭くて…。」

女隊員「なんか、結構長い期間夏場の屋外に置いてある仮説トイレの中みたいな臭いがするわ。」
隊員「いや、海の悪しき臭いをあまた合わせたるような臭いですよ。」
銭湯のおやっさん「雑巾を絞ったような臭いがするぜ。」
ナオミ「おばあちゃん家の裏庭にいたシマヘビやアオダイショウの臭いがする。」
ジェッタ「洗っていないザリガニの水槽の臭いだよ!」
シン「有機溶剤のBGをより強烈にしたような臭いです!」
渋川さん「いや、これはな、洗わないで放置した柔道着を詰め込んだかばんを開けた時の臭いだよ!」

ゼーデガン「…流石に傷つきますよ。」
???「心配するな!お前には俺が付いてる!」

ゼーデガン「お前は…マガジャッパ!」
マガジャッパ「水臭いじゃないか!俺達は臭れ縁…だろ?」
ゼーデガン「…ジャッパ!」
マガジャッパ「ゼーちゃん!」

隊員「ウワァクッセェ!」
女隊員「臭さ倍プッシュじゃない!」

次回「もっとも臭い島」
ご期待ください。


<一言>
ウルトラQは「SF」、ネオ・ウルトラQは「哲学」…なのかもしれない。

by U2Z-GEKIDAN | 2017-08-08 21:39 | 超人列伝

by 激団死鬼