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本家・神脳味噌汁「世界」超ジードXV開拓日誌劇場ゾーンVANISHING LINE娘

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ジーッとしててもドーにもならねぇ!ほんけ・かみのみそしるざ・わーるどきゅーすーぱーじーどぜのばーすかいたくにっしげきじょうぞーんばにしんぐらいんむすめ

竜騎士物語⑰

・竜騎士物語
第二話第三章「竜野ソラ、異世界で働く③」


ガイン!

突然フードの男の進路上に剣が飛んできた。
男は思わず立ち止まり、飛んできた剣を確認する。蒼い瞳のような宝石が輝いていた。シンガンだ。
もちろん投げたのは僕ね。

その一瞬の隙に僕は男にタックルを仕掛けた。男が僕に気づいたときにはすでに避けられない距離まで近づいていた。
…避けられないはずの距離だった。

一瞬男が消えた。僕はそのままの勢いで思いっきりズッコケてしまった。
どうやら男はあの一瞬で後ろに下がってかわしたらしい。人間技か?と思ったけど、その答えはすぐに出た。

突然赤い炎が男を襲った。リズが男を背後から炎の剣で襲ったのだ。

「どーだっ!」

自信満々の笑顔を浮かべながらリズが仁王立ちで構えている。
店内で悲鳴が上がった。ようやく店で何かが起きたことに周りの客達が気づいたらしい。

男は燃えているフードを捨て去った。男の素顔が露になる。
人々の悲鳴が一瞬止み、次の瞬間さらに大きな悲鳴が響いた。
リズとセシリアも一瞬驚いたような表情を浮かべた。
僕は…驚きよりも興奮が勝っていた。

誰かが叫んだ。

「亜人だ!!!」

その男は、黒猫のような顔をしていた。瞳はブルー、毛並みはあまり整っておらず、ワイルドな雰囲気を感じた。

なるほど、猫人間なら人間よりも反射神経もいいだろうし、素早いだろうし、あの距離でかわされてもしかたないよね。

黒猫の男は周囲を睨みつけ、舌打ちをしたようだった。
そして改めてターゲット…ロバート・スイードの方に向き直った。

だが、既に彼は護衛達に囲まれて席から離れていた。あんなに守りを固められたら流石の彼も手は出せないだろう。

黒猫の男は作戦を変えたようだった。ズッコケた体勢のまま動かない僕の方を睨みつけ…そしてこちらに向かってきた。

男は僕を無理やり立たせ、首にナイフを突きつけた。

「動くな!」

そこは「動くニャ」じゃないんですねと言おうと思ったけど、爛々と光った獣の眼光を見て、僕は黙っておくことにした。















by U2Z-GEKIDAN | 2018-09-25 22:45 | 暗黒歴史

by 激団死鬼